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  • 執筆者の写真田口房国

選挙のこういうとこ、嫌。

4月の統一地方選挙が迫って来ました。

今回、私が関わる選挙はありませんのでそんなに緊迫感はありませんが、

立候補させる方、その陣営、または投票される一般の方々にとっては大切な期間となるかと思います。


さて、

私も色々と選挙に関わって来ましたが、

正直、「こういうの、嫌だなぁ」と思うことが色々とあります。


例えば、「ガンバロー」コール。

候補者の演説会の最後はだいたいこのガンバローコールで幕引きとなります。

でもそもそも演説会って、まだその人を応援すると決めていない人も参加していて、

あくまで候補者がどのような考え方を持っているかを知ってもらうことが目的であるはずなのに、

「ここに来たからには当然支援者でしょ」という陣営側の都合の良い思い込みの元、なし崩し的に行われています。

陣営側にとっては、盛り上がった、こんなに多くの人が応援してくれている、と一種の安心感を得るものとなるでしょうが、

その気もないのに参加した人にとって、めちゃくちゃ引く行為だなと思います。

そういう空気の読めなさが選挙離れを起こすのではないかと思います。


また、候補者や陣営はよく「勝たなければいけない」「絶対負けられない」という言葉を口にします。

勝つ、負ける、は当事者にとってであり、聞いている人にはなんら関係ありません。

私たちが関心があるのは、個人の事情も含めて、世の中が少しでも良くなってくれることであって、あなたの勝ち負けではないのです。

勝ち負けについては、陣営が会議室の中でのみ話すことであって、外には持ち出さない方がいいでしょう。


もう一つ言うなら、当選した時の「万歳三唱」。

これもどうかなと思います。

当選したということは、スタート地点に立ったということです。

これからが本番。

市民からの付託に応えるような仕事をしっかりとしていくよう身を引き締める瞬間であると思いますが、

まるでここがゴールであったかのような振る舞いです。

万歳三唱は多くが事務所内で行われるため、その選挙で献身的に動いたスタッフと喜びを分かち合いたい気持ちも分かりますが、

最近はテレビカメラなんかも入って衆目に晒されるわけですから、その辺りにももう少し気を配るべきだと思います。


こうして見ていくと、選挙活動というものがいかに候補者とそれを取り巻く陣営を中心に置いた行動で行われているかが分かります。

一般の人が置き去りにされていくことで、結果、関心を持ってもらえないということもあるのではないでしょうか。

実際に候補者や陣営にとって選挙活動は大変で、どうしても自分目線でしか物事が見れなくなってしまいます。

しかし、本当の意味で市民の共感を得たいのであれば、自分たちの考え方や振る舞いが一般の人たちにどのように映っているかを冷静に見る必要があると思います。


4月からの統一選、一市民として観察してみたいと思います。




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