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執筆者の写真田口房国

消防団

4月から5月は、東白川に限らず、田舎では消防の訓練期間となります。

連なってグラウンドに行く消防車も、コンビニで買い物をする消防団員も、田舎では見慣れた光景ですが、都会の人たちにはあまりピンとこないことなのかもしれませんので、ちょっと紹介します。


夕方、仕事を終えた団員たちは詰所に集まり、準備をしてグラウンドなどの練習場に行き、2〜3時間の訓練を行う。

訓練が終わると詰所で片付けや、反省会が行われる。

夕食を摂っていない団員もいるので班によっては焼肉などが振る舞われたりすることもあります。


そうそう、何の訓練をしているかというと、消防操法大会の訓練です。

これには可搬ポンプと自動車ポンプの2種類がありますが、

例えば自動車ポンプだと、指揮者と1、2、3、4番員の5人のチームで、指揮者の指示のもと、水槽から水を汲み上げ、火元と想定された火点に当てるまでのタイムと規律を競う競技です。

東白川の場合、毎年5月末に村内大会が行われ、優勝したチーム(場合によっては持ち回りもある)がそれ以降の郡大会、県大会、全国大会へと進んでいきます。


もちろんこれは競技ですので、実際の火事の現場とは事情が違ったりもしますが、

競技を通して身につけた器具の扱い方などは、頭で考えなくても体に染み付いているものなので、

混乱する火事の現場でも適正に行動するためには必要なことなのです。


この消防団活動が、田舎暮らしが敬遠される一因になっているようなことも言われますが、

私は移住して来た方に、まず消防団に入ることを勧めています。

というのも、職場以外に同世代(20〜40代)の人たちと会うことの少ない田舎にとって、知り合いを増やしたりするために一番手っ取り早い方法だからです。

逆に消防団に入らないと、なかなか自分の存在を認知してもらえません。

ある意味、消防団というのは田舎で最もメジャーなサークル(ただし、ほぼほぼ男子限定ですが)のようなものなので、

移住して来た方は最初の一歩には抵抗があるかもしれませんが、ぜひ入ってもらえればと思います。




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